診察のご予約はこちらから

トピックス TOPICS

長く続く咳、痰が伴う咳と気管支炎

長く続く咳、痰が伴う咳は、夜間に多く睡眠を妨げ、時に咳による嘔吐を伴います。また

夜寝るときや朝起きた時に出るわずかの咳を加えると、ほとんど1年中咳が出ている子もいます。季節の変わり目に咳が多くなり、走ったり、騒いだ時にも咳が出ます。風邪をひいて熱が出て咳が出ますが、熱が下がっても、咳が2週間も、3週間も続きます。

お母さんは、このような咳を“風邪がいつまでも治らない”“何度も何度も風邪を引く”“保育園に行っているのでうつされる”“兄弟姉妹でうつしっこしている”などと理解されています。

 

しかし、このタイプの咳はウイルスや細菌感染症(いわゆる風邪)とは別の種類の咳と考えた方が状況をよく説明できます。

小児科を受診すると、時に“気管支が弱い”“気管支が過敏”“喘息の気がある”“アレルギーの咳”などいろいろの言い方で表現されますが、上気道炎(喉より上部の炎症=風邪)ではなく、下気道炎の気管支炎です。痰の絡むゼロゼロした咳は、気管支に痰がたまり、呼吸による空気の流れを邪魔している音です。痰の伴う咳は気管支に問題があり、上気道の問題ではありません。

 

繰り返しになりますが。このタイプの咳の特徴を箇条書きでまとめてみます。

1) 咳がしつこい、長い 2)痰が伴う、3)日中より夜間に咳が多い、4)季節性がある、5)家族に同じような咳の両親や兄弟姉妹がいる。ときにおじさん、おばさんと少し遠い親戚に及ぶこともあります。

季節性ですが、その子の咳の多い季節があります。多くの人は気温差の大きい春や秋が多いのですが、夏や冬に調子が悪い人も見えます。

夜間に多い咳ですが、布団に入ると咳が始まり、朝、起きたとき、たまった痰を出すために咳が出ます。

 

このタイプの咳は医療機関側から見ると、非常に多いと思っています。クリニックをわざわざ受診される方は、咳が治りにくい方が多くなるのは当然かもしれませんが、決して稀な気管支の性質ではないことを意味しています。このような体質は、年齢とともに強くなり、咳の頻度は減少します。小児期の喘息は70%が小児期に治ると言われています。

 

もう1つ付け加えますと、気管支の過敏性が非常に強い人が、喘息と診断され、喘息の治療が必要となります。喘息と単に“気管支が弱い”の区別は簡単ではないのですが、咳の頻度、呼吸困難の強さなどで、時間をかけて判断します。

 

咳で受診されたお母さん方に、気管支炎ですとお話しすると、風邪より重症と思われる方が多いのですが、そんなことはありません。先ほど書きましたような咳の特徴があるか観察をお願いします。