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インフルエンザワクチンの効果と副作用

インフルエンザの季節が始まります。インフルエンザワクチンの効果、その副作用、適切なワクチン接種時期、年齢によるワクチン接種量、回数の違いなどについて書いてみます。アステラス製薬の“インフルエンザHAワクチンのQ&A”を参考にしました。

 

23年10月現在、インフルエンザがすでに流行しています。最近の情報では定点当たり7.4人でした。1週間で1つの医療機関(定点)で7人強がインフルエンザと診断されたことになりますので、1日当たり1人ということになります。おおよそ西尾市も同様の流行です。学級閉鎖が各小学校で出ていますが、今のところ、それほどの大きな流行とは感じていません。

通常、インフルエンザは11月ごろから少しずつ始まり、年明けの1月、2月にピークに達し、3月、4月、気温が高くなるにつれ徐々に消滅します。

例年9月からインフルエンザワクチンの予約が各クリニックで始まり、10月からワクチン接種が開始されます。インフルエンザの流行がすでに始まっていますが、急に変更は難しく例年のペースでワクチン接種が行われます。

 

  • インフルエンザワクチンの有効性

乳幼児(1歳から6歳まで)では、20-60%の発病防止効果があったと報告されています。また、乳幼児の重症化予防に関する有効性も示唆されています。

65歳以上の高齢者でも34から55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。

  • インフルエンザワクチンの副反応(有害事象)

接種部位の発赤、腫脹、疼痛を認めることがありますが、通常、2-3日中に消失します。また接種後から数日中に発疹、蕁麻疹、紅斑、搔痒などが現れることもあります。

発熱、悪寒、頭痛、倦怠感もありますが、2-3日中に治まります。

接種部位の硬結(その部位が硬くしこりになること)も放置してよいとされています。

  • インフルエンザワクチンの接種回数、接種間隔、接種時期

6か月以上3歳未満の方 1回0.25ml 2回接種。

3歳以上13歳未満の方 1回0.5ml  2回接種。

13歳以上の方     1回0.5ml  1回接種となっています。

接種間隔は3から4週間が良いとされています。

接種時期は10月に1回目、11月に2回目を受けて、流行シーズンが早くなっても間に合うようにしておくことが望まれます。インフルエンザワクチンの効果は5-6か月とされています。

新型コロナウイルスの大流行で、一時、インフルエンザウイルスは影を潜めましたが、またいつ大流行が来るのか心配されています。多くの方がインフルエンザワクチンの接種をされることをお勧めします。