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子宮頚癌、新型コロナウイルスワクチンと新しいウイルス感染症のサル痘について

今回は、子宮頚癌、新型コロナウイルスワクチンと新しいウイルス感染症のサル痘について、話題提供させていただきます。

①子宮頚癌ワクチンは、今年4月から勧奨(おすすめ)が再開されました。
2013年に1度勧奨されましたが、副作用のため直ぐに、勧奨が取り下げとなりました。
8年ぶりの再開となりましたが、接種はなかなか進んでいいません。私たちのクリニックでも接種者は10名以下です。
薬屋さんに聞いても、接種者はすくないとのことです。ワクチンの副作用を心配して、躊躇されていると思われます。
子宮頚癌ワクチンの効果は、諸外国のデーターから明らかで、多くの命が救われています。
日本だけが、2013年から約8年間、接種がほとんどされないままきました。
この間の接種控えは、政府の判断で行われたのですが、その後の検証でこの判断は不正解であったと結論されました。
マスコミの力に圧倒されたと言われています。

②新型コロナウイルスワクチンは4回目がはじまりました。
3回目の接種は、西尾市でも接種者が少なく予定のスケジュールが大幅に縮小されました。
このような状況で4回目がうまくいくのか心配です。
しかし、4回目の接種対象者は60歳以上で、3回目から5ヶ月が経過した方となっています。
また18歳から59歳で基礎疾患のある方も可能です。
60歳以上の方はワクチン接種に積極的で、基礎疾患のある方も熱心に接種される可能性があると思われます。
4回目接種は3日目接種より接種率が上がると期待できます。

③欧米を中心とした23か国で今月、257人の“サル痘“感染者がWHOから報告されました。
イギリスが106人ともっとも多く、ポルトガルの49人、カナダの26人、スペインの20人と続きます。感染者の大半は流行地への渡航歴がなく、男性の同性愛者が多く、感染経路は体液や飛沫によるものと考えられています。
もともと“サル痘“はアフリカ中西部で確認された風土病でした。
今年に入って最も症例の多いコンゴ共和国では1284人が感染し、58人が死亡しています。
専門家は日本で感染者が出ても一気に広がる可能性は少ないと言っています。
おそらく感染経路が体液に直接触れることであれば、新型コロナウイルスのような感染拡大は無いと思われます。