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新型コロナウイルスの季節性インフルエンザへの道

新型コロナウイルス感染症の第6波は、オミクロン株が中心で、4月3日現在も下げどまり状態で流行が継続しています。
オミクロン株の亜種BA-2は、今のところオミクロン株の50%強を占めていますが、感染力がさらに強く、今後第7波に進展する可能性も心配されます。
オミクロン株の感染力が強いことは、毎日の診察でも感じていました。
今までのアルファー株やデルタ―株では、小学校、保育園、幼稚園でコロナ感染者がでたため、PCR検査を希望し受診された発熱患者さんの場合、ほとんどが陰性でした。
しかし、今年の1月以来、しばしば陽性者が出ました。私たち医療従事者も、この程度のコロナ環境で感染が起きてしまうことに驚きを感じていました。
専門家もオミクロン流行後、今までの新型コロナウイルスとは全く別のウイルスとして扱うことを提唱した人もいました。
これまでの3密を避ければ感染しないとの考えでは対処できない状況になりました。
しかし、幸運なことに、オミクロン株は、重症者が少ないことが、外国では日本より早くから言われていましたが、日本でもわかってきました。
このようなウイルスなら、少し極端な言い方をすれば、感染しても恐れることは無く、感染を拡大しない様に頑張ることの方が、経済や人の毎日の生活に余計に負担になるとの判断が出てくることになります。
これは、季節性インフルエンザの扱いと似ています。季節性インフルエンザは5類に分類され、保健所は関与せず、医療機関が診断、治療をすべて担います。
一方、2類感染症は保健所が感染の流れを追及し、感染者への指導などに責任を負います。
季節性インフルエンザに使われるタミフルなどのような薬は、新型コロナウイルスにはまだありません。
このような薬ができれば、新型コロナウイルスも、各リニックで診断され、治療できるようになります。
新型コロナウイルスが流行し始めた時、ウイルスの専門家は何時かコロナウイルスも弱毒化し人間と共存する方向に行くであろうと言っていました。
これが正しいなら、オミクロン株が新型コロナウイルス世界的流行の最後に位置している事になります。
さらに強力なコロナウイルスの再登場はないはずですが、当たっているでしょうか?