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新型コロナウイルスについて気がついた点

今月も新型コロナウイルスについて気がついた点を書いてみます。

テレビを見ても、新聞を広げても、ネットを見ても新型コロナウイルスのニュースで溢れています。
少し、コロナ疲れの感がありますが、恐怖が現実に迫ってきています。1か月前(3月初め)世界の感染者は中国を中心に8-9万人でした。
しかし、今日4月4日、世界の感染者は96万人、死者は5万人を超え、1か月で10倍に増加してます。

現在、中国は終息傾向にあると言われています。
イタリアは医療崩壊が叫ばれていましたが、1日当たりの感染者の増加が1日当たり10%以上から4%へ減少し、ピークは乗り切ったとの報道です。
しかし、米国では特にニューヨークでは感染者が急増し、人口呼吸器が数万台不足し、医療崩壊が心配されています。米国は日本のような皆保険制度がなく、熱が出たり、咳が出ても病院にかかりにくく、新型コロナウイルスに感染しても、国が感染者を把握できない状況があるのではと心配されます。

一方、日本では毎日200人から300人の感染者が報告され、増加の一途です。
この増加は心配されている爆発的増加ではないと思われますが、危機が迫ってくる怖さを感じています。

新型コロナウイルスはどのように終息するのでしょうか?
毎年流行する季節型インフルエンザは、たとえ大流行しても3月、4月には自然に消退します。なぜ、自然に消えていくのか、今まで考えたこともないのですが、季節とともに気温が上がり、湿度が上昇し、ウイルスが生きにくい環境になり、消えていくと漠然と考えていました。
しかし、新型コロナウイルスは、東南アジア、南半球のオーストラリア、南米でも流行しています。
季節の変化で終息する期待は持てないと言われています。
もう1つの可能性は、集団免疫が感染拡大を防ぐとの考えですが、世界の人口の30%から50%の人が感染し抗体を持てば、感染は広がりません。
しかしこれに期待するのは非常に危険です。
高齢者、持病のある人は感染して命の危険にさらされることになります。
最も期待されるのが、ワクチン開発です。
しかしこれには数年がかかると言われます。コロナウイルスに効果のある薬は、いくつかの候補は出ていますが、アビガン(抗インフルエンザ薬)、フサン(商品名、膵炎の薬)など。
いまだにはっきりした証拠は出ていません。

私たちにできることは、何度もTVから流れているような基本的ルールを守るしかないかもしれません。
1か月後には、日本も終息傾向にあると言われる状況になることを期待しています。