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12歳以上の子供たちへの新型コロナウイルスワクチン接種

西尾市では7月16日から、12歳以上の小中学生にコロナワクチン接種券郵送が始まりました。
本院も翌週(7月19日)から予約を開始し、7月26日から接種を行っています。

接種した小中学生はまだわずかですが、ワクチンの副作用や効果に対する不安を訴える保護者は少なく、積極的な姿勢が感じられました。
接種券郵送から、すぐに接種を希望される方たちなので、ワクチン接種に対する姿勢はポジティブなのかもしれません。
使用しているワクチンはファイザー製です。高齢者の集団接種もファイザー製が使われています。

小児期のコロナワクチン接種の問題点は、小児期に新型コロナウイルスに感染しても、多くの場合、軽症で済むこと、そのために、安全性は高くても、まれに局所の疼痛、発熱、時に心筋炎、心膜炎などの副作用のあるワクチン接種をする意味があるのかという点です。

小児科学会は次の3点を主張しています。
1)小児のコロナウイルス感染は、9割が家族内の大人から感染しているので、まづは大人がしっ かりワクチン接種をしていただくこと。
2)小児で、重篤な基礎疾患のある子どもへのワクチン接種により、コロナウイルス感染症の重症 化を防ぐ可能性があること。
3)健康な子どもへのコロナワクチン接種は、メリット、デメリットを本人と養育者が十分に理解 し、ワクチン接種前、中、後にきめ細かい対応が必要とのコメントを出しています。

現在、デルタ型コロナウイルスが急速に拡大し、感染力は水痘並みとのデータも出ています。
イスラエルでは、3回目のコロナワクチン接種が始まっています。コロナウイルスのワクチンが進んでいるのに、コロナの終息は見えません。
一方で、ワクチン接種の広がりにより、高齢者の感染は大きく減少しています。
50代までの感染者が、90%を占めています。この現象の1番の理由はワクチンの効果と多くに人は認めています。
今後、小児のワクチンが進み、どのような効果と新たな副作用が見られるか?予想がつきません。