よこやまこどもクリニック

西尾市今川町 小児科・アレルギー科 よこやまこどもクリニック

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お知らせ

新型コロナウイルスとインフルエンザウイルス

9月から、各医療機関でインフルエンザウイルスワクチン接種の予約が開始されます。実際の接種は10月から始まります。13歳未満の小児は2回接種、13歳以上は1回、成人も1回接種となっています。摂取量は3歳未満が0.25ml、3歳以上が0.5ml、成人も同様で0.5mlとなっています。

去年は新型コロナウイルスが流行し、インフルエンザワクチンへの関心が非常に高く、予約開始とともに、電話が殺到しました。しかし、インフルエンザは流行しませんでした。
この原因は、はっきりしませんが、コロナウイルス対策として、多くの人が手洗い、マスク、3密を避けるなどの行動をとり、このためにインフルエンザウイルスが広がらなかった可能性があります。もう1つは、地球上で1つのウイルスが流行すると、その他のウイルスは抑えられることがあるとする説があります。どちらが大きく作用したかは、わかりません。

西尾市での集団接種は10月までで終了となります。今後は各医療機関での個別接種と職域接種が中心となります。東京や名古屋市などの大都市は、大きな会場で、接種券があればだれでも、予約なしで接種できる大規模接種も行われることがあります。

新型コロナウイルスが流行して、すでに2年近くになります。インフルエンザウイルスとの違いがいろいろわかってきました。2-3点の比較をご紹介します。
インフルエンザウイルスは5類に、新型コロナウイルスは2類に、分類されています。数字が小さいほど、危険なウイルスと考えられています。従って新型コロナウイルス感染者が出れば直ちに保健所に連絡が必要です。インフルエンザは感染者が出ても1週間以内の報告で済みます。2つの感染症の致死率ですが、インフルエンザは0.1%、新型コロナウイルスは2.1%で約20倍、死亡のリスクが高いようです。感染したときの無症状者は、インフルは10%、新型コロナウイルスは60%と高値です。人に感染させる強さは、インフルは1.3人、新型コロナは2.0人となっています。2倍まではいかないですが、新型コロナウイルスのほうが、感染させやすい事になります。

新型コロナウイルスはまだまだ分からないことが多いですが、上記の比較したデータを解説していただいた先生は、新型コロナウイルスは非常に”賢いウイルス”と表現されました。
新型コロナウイルスは、なかなか衰えないこと、次々に変異し自分の都合の良いように生き延びています。この点を指して言われているのかなと想像しています。

12歳以上の子供たちへの新型コロナウイルスワクチン接種

西尾市では7月16日から、12歳以上の小中学生にコロナワクチン接種券郵送が始まりました。本院も翌週(7月19日)から予約を開始し、7月26日から接種を行っています。

接種した小中学生はまだわずかですが、ワクチンの副作用や効果に対する不安を訴える保護者は少なく、積極的な姿勢が感じられました。接種券郵送から、すぐに接種を希望される方たちなので、ワクチン接種に対する姿勢はポジティブなのかもしれません。使用しているワクチンはファイザー製です。高齢者の集団接種もファイザー製が使われています。

小児期のコロナワクチン接種の問題点は、小児期に新型コロナウイルスに感染しても、多くの場合、軽症で済むこと、そのために、安全性は高くても、まれに局所の疼痛、発熱、時に心筋炎、心膜炎などの副作用のあるワクチン接種をする意味があるのかという点です。

小児科学会は次の3点を主張しています。
1)小児のコロナウイルス感染は、9割が家族内の大人から感染しているので、まづは大人がしっ
1)かりワクチン接種をしていただくこと。
2)小児で、重篤な基礎疾患のある子どもへのワクチン接種により、コロナウイルス感染症の重症
2)化を防ぐ可能性があること。
3)健康な子どもへのコロナワクチン接種は、メリット、デメリットを本人と養育者が十分に理解
3)し、ワクチン接種前、中、後にきめ細かい対応が必要とのコメントを出しています。

現在、デルタ型コロナウイルスが急速に拡大し、感染力は水痘並みとのデータも出ています。
イスラエルでは、3回目のコロナワクチン接種が始まっています。コロナウイルスのワクチンが進んでいるのに、コロナの終息は見えません。
一方で、ワクチン接種の広がりにより、高齢者の感染は大きく減少しています。50代までの感染者が、90%を占めています。この現象の1番の理由はワクチンの効果と多くに人は認めています。
今後、小児のワクチンが進み、どのような効果と新たな副作用が見られるか?予想がつきません。

小児の新型コロナウイルスワクチン接種

西尾市では、7月16日に12歳から16歳までの年齢層に新型コロナワクチン接種券が発送されます。接種券があれば、かかりつけ医や近くのクリニックで、ワクチン接種が可能となります。中学生までが小児になりますが、小児は集団接種を避け、個別接種が勧められています。また両親の同意が必要となるようです。3週間の間隔で2回接種します。

小児のみ集団接種を避けるように勧告が出ているのは、おそらく、小児期はコロナ感染症の頻度が低いことと重症になりにくいことと関係していると思われます。重症例が少なければその分、コロナワクチン接種の価値が低くなります。副作用がある程度見られるワクチンをあえて接種するとき、その価値と副作用を天秤にかけて、判断する必要が出てきます。
世界的にも小児期のコロナワクチン接種は少なく、どのような副作用が出るのか?
よくわかっていません。従って、副作用の説明も、現在かなり進んでいる大人での経験から、お話しするよりないのかもしれません。
高齢者に対するコロナワクチン接種は非常に好評で、多くの方が積極的に接種されたように感じています。しかし、20代、30代の若年層の方は、接種をためらう人が多いと言われています。
7月から、すべての年代の方に接種券が徐々に発行されますが、どのような動きになるのか?

現在、西尾市では集団接種(吉良支所、コンベンションホール、市立看護学校、勤労会、文化会館、市役所、オチックスで、毎日、土日も含めて、このうちの2か所で接種)が中心ですが、個別接種も各医療機関で行われています。愛知県の大きな市、名古屋市、豊橋市、岡崎市では、大規模接種も行われています。更に、最近では、大きな企業が、そこで働いている人にワクチン接種をする職域接種も加わっています。少し複雑ですが、3つの接種方法があります。

少し気になるのは、ワクチンが今後十分に供給されるのだろうかということです。各企業も参加して職域接種が盛り上がったところで、政府からストップがかかりました。ある自治体ではワクチン不足で接種計画ができないと訴えているところもあります。東京など感染者が少しづつ増加しています。第5波も心配されています。このような中、オリンピックも開催されようとしています。多くの医療従事者は心配しています。

新型コロナウイルスワクチンの集団接種

西尾市では5月10日からコロナウイルスワクチンの集団接種が始まりました。
前回紹介しましたが、5か所の会場(吉良支所、勤労会館、看護学校、文化会館、コンベンション)で、ほとんど毎日、どこか2か所で接種が行われています。

私は、5月15日(土曜日)、5月29日(土曜日)の2回、吉良支所でのコロナウイルスワクチン接種に参加しました。1会場で、医師が2名、問診票のチェックをして、今日、ワウチン接種が可能か判断します。看護師が4名で、実際にワクチン接種が行われます。今は65歳以上の高齢者が対象です。

15日の1回目、29日の2日目とも接種対象者は210名で、1回目は出席率、100%、全員が接種されました。29日の2回目は208名が接種し、2人がキャンセルとのことでした。余った2人分のワクチンは市の職員に接種されました。
報道では、余ったワクチンを廃棄した例があったようですが、西尾市では、身近な市職員に接種するルールがあるようです。

コロナウイルスワクチンの接種に見える方は、当然と思われますが、ワクチン接種に非常に積極的で、是非接種したいとの意気込みが伝わってきました。
問診の中に、かかりつけ医から今回のコロナウイルスワクチン接種をいいと言われましたか?の設問がありますが、ほとんどの方が”はい”にチェックがあり、中には当日電話で聞きましたと言われた方も見えました。この項目は、予診票をチェックする側にとっては、非常に重要な情報で、これが”はい”なら、あとは今日の体調がよければ接種に問題なしとなります。

菅総理は、1日当たり100万人の接種をしたいとの考えがあります。今のところ、1日当たりのワクチン接種者は、せいぜい50万人レベルです。今後倍に増やす必要があり、日本中の役所はハッパがかけられていると聞きます。集団接種と近いうちに始まる個別接種(各医療機関での接種)に加え、大規模集団接種が、大阪、東京、名古屋などで始まっています。1日数千人の接種を目指しているようです。

高齢者の接種が7月一杯で終了し、次は基礎疾患のある人、その次が一般のひととなる予定でしたが、最近、厚労大臣は、基礎疾患のある人と、一般の人を同時に接種を開始したいとの発言が出ています。ワクチンは十分にあるようです。従って、接種する体制、接種する人をいかに確保するかが問題になっています。歯科医師の動員も考えられています。
オリンピックは開催されるかはわかりませんが、ワクチン接種を速やかに終了し、オリンピックが開催できる状況を作りたいと懸命の努力が続いています。

新型コロナウイルスワクチンの進行状況について

西尾市でも4月19日から新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。
特別養護老人施設などに入所中の高齢者から始まりました。おそらく担当の医師が施設へ出向いての接種と思います。

5月の連休明け、6日から順次、高齢者のワクチン接種の受付が行われるようです。
受付方法は電話、ラインとウェブとなっています。
東京など人口が多い地域では、電話がつながらなかったり、ウェブに慣れてない人にはむつかしいなど、混乱が起こりました。

集団接種の会場は旧吉良支所、名鉄西尾駅前のコンベンションセンター、勤労会館、市民病院の看護学校、文化会館、市役所の6か所で、5月10日から9月30日まで毎日、上記の場所のどこか2か所で集団接種ができることになっています。
しかし、日によっては会場は1か所の時もあるようです。

各会場に医師が2名と看護師4名で対応することになっています。医師が問診をチェックして、ワクチン接種できる状態か判断し、看護師がワクチン接種する流れです。
接種後、何らかの副作用が出たときは、会場の医師が初期対応をします。

私たち医療従事者も、4月24日と5月1日(今日)2組に分かれて、ワクチン接種を受けました。
筋肉注射です。小児の乳児期のワクチンはすべて皮下注射です。日本では皮下注射が多く、子宮頸がんワクチンのみが筋肉注射になっています。ある人は筋肉注射の方が痛くないと言います。
確かに、今回のコロナウイルスワクチンの筋肉注射は、接種時、痛みはほとんどありませんでした。
針が入ったときも、薬が注入されるときも分からない程でした。知らないうちに終わっていた感じが強かったです。
しかし、寝る前には、右手があげにくいほど痛みがありました。翌朝には痛みは軽くなっていました。
人によって、痛みが来る速さはいろいろのようですが、かなりの疼痛はあったようです。

最後に個別接種(自分のかかりつけ医で接種)ですが、準備はされていますが(どのように各クリニックにワクチンを供給するかなど)、いつから開始できるのか、ワクチンがしっかり供給されるのかわからない状況です。

ワクチン接種が進み、新型コロナウイルスが早く終息することを願っています。

オリンピック開催と新型コロナウイルスパンデミック

本当に東京オリンピックは開催できるのでしょうか?誰もが不安に思っていると思います。オリンピック開催まで、4ヶ月足らずに迫っていますが、解決しなければならない課題は山積みです。とりあえず、外国からの観客は遠慮していただくことは決まりました。しかし、日本の観客をどこまで受け入れるのか、または無観客でいくのか?決まっていません。プロ野球やサッカーJリーグ観戦では、1試合当たり、1万人以下、収容人数の50%以下などいろいろ工夫がされています。ある程度制限して観客を認めたとしても、PCR検査をどこまでするのか?今年、1月オーストラリアでテニスの全豪オープンが開催されました。この大会は新型コロナウイルスパンデミックの中、上手に運営されたと評価されました。コロナウイルスの感染を拡大させなかったことを意味しています。テニスの出場選手は、オーストラリア入国に当たり、2週間の隔離があり、選手によってはホテルの部屋に閉じ込められ、大会前の練習さえできなかったようです。日本の錦織選手も練習不足を嘆いていました。しかも選手は毎日PCR検査を受けたとのことです。このような徹底した管理があって初めて、大会は成功したと言えると思います。東京オリンピックでは、選手、スタッフなど、大会にかかわる関係者は、全豪オープンの10倍以上と思われます。同じような対応はできるのでしょうか。

オリンピック開催には、1万人規模の医療従事者の協力が必要と言われています。コロナウイルス感染症が治まっていない状況で、その余裕はないように思われます。またオリンピックの種目によっては、まだ代表が決まっていない部分もあります。パラリンピックの選手の中には、基礎疾患があり、密な場所を避けたいと考えている選手もいます。命を懸けてオリンピックに出場することになります。アメリカの新聞に、日本で始まった聖火リレーが、コロナウイルスを広げているのではとの記事が出ました。今日(4月1日)大阪は聖火リレーの中止を考えているようです。

少しづつ、オリンピック開催は難しいのではとの考えが、表面に出てきているように感じられます。しかし、日本政府も日本オリンピック委員会もマスコミも誰も中止をしましょうといません。誰が最初にオリンピック中止を言い出すのでしょうか。

フランスでは、外出禁止令が全土に拡大されました。インド、ブラジルではいまだに1日感染者が4万人、5万人出ています。日本でも第4波が始まっています。ワクチン接種も進んでいません。

私の想像ですが、最初に、オリンピックの中止を勧告するのは、世界保健機構(WHO)ではないかと、考えています。世界の人々の健康を守るのがWHOの仕事です。この状況では、歓迎し、歓迎される大会は開けないと思います。

新型コロナウイルスワクチン接種進行状況について

新型コロナウイルス感染者は、世界では1億人を突破し、死者は250万人達しました。
死亡率はおおよそ2.5%になります。アメリカは感染者が最も多く2500万人で、死者は50万人以上です。
日本では第3波が少し終息傾向にありますが、その減少率は低下し、毎日1000人前後の新規感染者が続いています。大阪府、京都府、兵庫県は2月いっぱいで、緊急事態宣言解除を国に要請しています。26日に開かれた諮問委員会(専門委員会)は解除に慎重な姿勢が多く出たと言われていますが、1週間前倒しの緊急事態宣言解除の方向になりそうです。
変異型コロナウイルスが、ヨーロッパやアメリカで拡大が危惧されています。今までのコロナウイルスに代わって、流行の中心になってきています。日本ではまだ数十例の報告があるのみですが、近い将来、変異型が主流になってくるのであろうと、感染症専門会は予想しています。
新型コロナウイルスワクチンですが、日本でも医療最前線で働く医療従事者への接種が始まりました。接種後の副作用は大きなものはなく、今のところ順調に進んでいるように思われます。しかし、日本に入ってくるはずのコロナワクチンの数が少なく、本当に契約通り輸入できるのか心配されています。
現在、西尾では集団接種の準備が進められています。予定では4月初旬から、大きな会場を利用して高齢者からの接種が始まるスケジュールです。1つの会場に医師2名、看護師4名が出向き、医師が問診をとり、接種可能か判断し、看護師が上腕の三角筋に注射(筋肉注射)することになっています。問診でいろいろ持病のある人が接種可能かの判断がむつかしい時には、かかりつけ医の判断が必要になる例があると思われます。このような時は大きな会場での接種を控え、かかりつけ医での接種を勧めることもあるかもしれません。
一方で、個別接種も考えられています。集団接種で遠くの会場に行くより、いつもかかっている近くの診療所で接種を受けたいと考えている人も多いと思われます。かかりつけ医はその人の病歴も分かっているので、判断がしやすい面があり、接種される人も安心があります。もう1つの接種方法は出張型で、出向いて接種する方法です。
今のところ、どの方法が中心になるか、はっきり決められていません。また前にも触れましたが、ワクチンの供給がうまくいくのかが大きな課題のように思われます。
新型コロナワクチンが世界中の人に接種され、効果をあげ、パンデミックが治まることを期待したいと思います。

日本脳炎ワクチンの供給減少について

1月15日付で、厚生労働省から都道府県、保健所設置市に、日本脳炎ワクチン(日脳)を供給している2社のうち1社が、製造上の問題が生じたことから、その原因究明のため、製造を一時停止したと報告がありました。

日本脳炎ワクチンの供給減少により、21年度は次のように予防接種スケジュールが変更されます。
従来は
 A 3歳になると、28日間隔で2回接種(Ⅰ期と言います。)
 B 4歳になって1回(Ⅰ期の追加と言います。)
 C 9歳から12歳未満で1回 (Ⅱ期と言います。)

でしたが、21年度はAを重視して、3歳時に2回日脳ワクチンを接種し、BとCは、供給が再開されるまで延期することになります。製造は22年度には再開される予定ですので、本来の予定より1年ぐらい遅くなることになりますが、Bは7歳半までに接種すればいいので、かなり余裕はあります。
今後、日脳ワクチンがいつから供給が始まるのか、接種スケジュールがどのようになるのかについてはこのホームページで、お知らせします。

新型コロナウイルスワクチンについて

新型コロナウイルスワクチンの接種が各国ですでに始まっていますが、日本では、まだいつから始まるのか決まっていません。接種する順番は、マスコミなどで繰り返し報道されていますので、ご存じと思いますが、医療従事者から始まり、高齢者、基礎疾患のある方(肥満なども含まれると言われています)、次に一般の方となっています。15歳以下は今回は接種しないとなっています。

新型コロナワクチンは、短期間に大量の人に接種する必要があり、集団接種とかかりつけ医での接種と両方同時進行になるようです。巡回接種も考えられています。
医師、看護師が大きな会場へ出かけて行って、医師が問診表のチェックをして、接種可能と判断すれば、看護師が接種する形になりそうです。
新型コロナワクチンは、今までのワクチンなら数年かかって作られるのですが、非常に短期間で製造され、十分な安全性が確認されていません。しかし、今のところ、今までのワクチンと比較して、副作用が特に多いとの情報はないようです。ワクチン接種により、新型コロナウイルスのパンデミックが早く治まることを期待したいと思います。

発熱患者さんのクリニック受診について

2020年1月以来、新型コロナウイルス感染症が世界的中に広がり、今のところ(現在1月3日)治まる気配がありません。世界では新型コロナ感染者は8000万人以上、死者は180万人を超えています。
日本も第3波の真っただ中にいます。感染者数は24万人を超え、死者は3000人以上です。
大都市では医療崩壊がひっ迫している言われています。

今までなら、熱が出てクリニックを受診するのは何の問題もなかったのですが、今は熱で、クリニックに受診していいのだろうかと躊躇されている患者さんも多いのではないかと思われます。
クリニックによって、いろいろ違いはあると思いますが、本院では次のように発熱患者さんに対応しています。

受診されたら、玄関のインターホンで熱があることを申し出てもらいます。看護師が問診表をもっていきます。
問診表には、熱が何度?などとともに、両親、家族の健康状態、両親の職場のコロナ感染者の有無、ここ1-2週間の行動、東京や大阪、名古屋への出張、旅行などの有無。子供の学校のコロナ感染者が出ているか?などを見て、通常の診察室で診察するか、車で待っていただいて診察するか判断します。(診察場所トリアージと言います)。
診察側は、マスク、手袋、フェイスシールド、防御服を着用ます。診察前後の手のアルコール消毒をします。
患者さんから新型コロナウイルスのPCR検査希望があれば、本院でも唾液検査はできます。しかし慣れてないこと、西尾市では、コロナ感染症がそれほど多くないことも考えて、慣れている市民病院へ紹介しています。現在まで2人希望者があり、検査を依頼しました。2人とも陰性でした。

小児のコロナ感染者の多くは家族内感染であり、大人から、おそらく両親から感染しています。従ってお父さん、お母さんの周囲にコロナ感染者がいない時、小児がコロナ感染者になる可能性は低いと考えています。

医師会は、クリニックに防御服、マスク、手袋、フェイスシールドなど感染対策器具を無料で提供しています。
すべてのクリニックが、病院が新型コロナウイルス禍にあっても、発熱患者診察を避けることなく、受け入れて診察し、時にはコロナの検査もすることを期待しているからだと思っています。

100年前のスペイン風邪も終息に2-3年間かかったと聞きます。今年はオリンピックもあります。早くコロナが治まって自由に出歩ける日が来ることを願っています。

新生児聴覚スクリーニングの現状と課題

岡山大学病院耳鼻咽喉科講師 片岡裕子氏
     出典 小児科診療 UP-to-DATE  Vol44から
上記の要約を書きます。

はじめに
日本では2001年ごろから新生児聴覚スクリーニング(newborn hearing screening:NHS)が導入されました。それまでしばしば2歳前後で発見されていた先天性難聴ですが、生後すぐにNHSを行うことで、生後3か月までに確定診断、生後6か月までに補聴開始というタイムテーブルでの診断、療育が可能となります。
先天性難聴の診断が遅れると、言語発達の遅れや構音の障害、ひいては学習、コミュニケーションの問題につながります。

小児難聴、NHSの実際
NHSは生後数日のうちに、産科施設入院中に実施されます。検査法は2つあります。
聴性脳幹反応(ABR)を簡易化した自動ABRと耳音響放射(OAE)です。厚生省はNHS機器として、検出感度がよい自動ABRを推奨しています。
ただ、要精密検査児全員に難聴があるわけではなく、産科施設では、保護者に過剰な不安を抱かせないよう留意したうえで、結果を説明することが重要です。
乳幼児の難聴を正確に診断するためには、他覚的聴力検査も含め複数種類の検査を用い、総合的に評価する必要があります。これらの検査はすべての耳鼻咽喉科で正確に行えるわけではありません。日本耳鼻咽喉科学会では、聴力の精密検査が可能な専門機関をホームページにリストアップしています。

NHS実施状況
厚生労働省による2018年度の全国調査では、3.7%の新生児がNHSを受けていないというデータがあります。ほとんどの先進国で、10年前からすでに義務化されているのと比較すると、日本のNHSの実施は決して先進的とは言えません。

NHSの課題
3つの課題があます。① 自治体と医療、療育機関の連携体制 ② NHSの公費助成 ③NHSを受けない児に対する対策です。
①情報管理・共有および連携体制
NHSは、検査だけでなく、診断、療育まで滞りなくつなげていくことが必要です。NHSを受けていない児や要精密検査児の情報を自治体が管理し、精査や療育からドロップアウトした児に対して、保健師などが指導・支援を行うといった体制整備が必要です。
②NHSの公費助成
NHS費用は医療機関によって異なりますが、5,000円から8,000円前後に設定されています。
助成している自治体は39%の市町村のみで、厚生労働省はそれぞれの自治体での公費助成を推奨しています。
③NHSを受験してない児に対する対策
分娩施設によってはNHS機器のない医療機関や助産院、自宅での出産児などではNHSをうける機会を逸する可能性が高いです。外来でNHSを受けらる体制がない自治体は46%と半数近くあります。

NHSパス(正常と判断されたの意味です)から発見される難聴
小学校就学前に難聴と診断した児のうち、NHSでパス(OKであった)だった児は20%程度占めるとされています。つまり小児期に進行する難聴は決して少なくないということがわかります。
進行性難聴のリスク因子としては、難聴の家族歴、頭蓋顎顔面の形態異常、難聴を合併しやすい症候群、先天性サイトメガロウイルス感染症などがあげられています。
1歳半健診、3歳児検診などで、音に対する反応不良、言語発達遅滞、構音障害など見られる児は難聴の疑いがあると考え積極的に耳鼻咽喉科受診を進めてください。

低身長症について

今年になって、新型コロナウイルスが大流行し、話題は何かと新型コロナウイルスに偏っていたように思われますので、今回は低身長症を取り上げてみました。

低身長の定義は-2SD(標準偏差)以下とされています。このSD(標準偏差)は統計上の言葉で、理解するのは難しいのですが、母子手帳に身長・体重曲線が載っています。これの一番下のラインが、ほぼ-2SDのラインと同じになります。従て、母子手帳に身長を記録し、このライン(3パーセンタイルと言います)より下の時、低身長と言います。2-3年前から学校も、身長・体重曲線を活用し、生徒個人の身長・体重を記録しています。学校に問い合わせれば、この記録を見せてもらえると思います。

低身長の原因はいろいろありますが、今回は成長ホルモン分泌不全性低身長とSGA低身長について、もう少し詳しく書いてみます。
1)成長ホルモン分泌不全性低身長は、成長ホルモン分泌が少ないために低身長になります。
検査の実際は、2つの成長ホルモン分泌負荷試験を行います。ある薬を1つは点滴し、もう1つは経口で薬を服用し、下垂体からの成長ホルモンン(GH)の分泌量を、経時的に採血して測定します。両検査とも血中GH濃度が低値の時、成長ホルモン分泌不全性低身長と診断します。検査は約2時間で終了し、危険も少なく、土曜日の午前中、朝食抜きで受診してもらって、昼には終了します。予約は必要です。
治療は体重から計算した量のGHを1週間6回あるいは毎日皮下注射します。皮下注射は小学校高学年になれば、自分で、大腿部、腹部の皮下に接種できるようになります。
GH接種による副作用は、GH治療前にしっかりお話しします。治療をやめようと思うほどの副作用はないと思っています。

2)SGA低身長は出生児の身長・体重が一定の基準以下で、3歳になっても身長が-2.5SD以下にとどまる子が対象になります。出生時の体重・身長の一定の基準と書きましたが、これは受診していただいたときに見ていただきます。
SGA低身長は、検査は上記のような負荷試験が1つ必要ですが、負荷試験の結果で判断されることはなく、GH治療が可能です。これは、低出生体重児で生まれた子が、ある年齢になっても、-2SD以上にならない時は積極的に治療を援助しようとの考えが基本にあります。従って、SGA低身長と診断できれば、即GH治療可能ということになります。
SGA低身長は、GH治療が比較的簡単にできるのに、しばしば見落とされています。出生体重が小さく生まれた方は1度相談してみてください。

長引く新型コロナウイルス流行が医療に及ぼす影響

現在(9月30日)、世界の新型コロナウイルス感染者数は3000万人を超え、特にアメリカ、インド、ブラジルで感染者が多く、この3か国で世界の総感染者数の40%を占めています。感染による死者は100万人に達しました。一方、日本では第2波が起こり、この第2波も終息傾向にあると言われていましたが、“下げどまり“状態と表現されています。1日あたりの感染者数が500人前後で停滞し、なかなか減少しません。日本の新型コロナウイルス感染者数は8万人、死者は1500人以上になりました。

医療現場の状況はマスコミでいろいろ報道されていますが、第1に外来患者数の大幅な減少です。耳鼻科、小児科で減少が目立つと言われていますが、本院でも例年と比べて30-40%減少しています。ワクチン接種の減少も懸念されましたが、今のところ比較的、順調に接種されています。小児科学会もワクチン接種を遅らせないよう勧告を出しました。

外来患者数の減少は、患者さんがコロナの感染を恐れて受診を控えてみえることだけではないようです。実際に感染症そのものが減少していると感じています。昨年は夏風邪の1つ手足口病が大流行しましたが、今年は前年の100分の1に減っているとの報告があります。もう1つの夏風邪ヘルパンギーナも今年はほとんど見られませんでした。小児はウイルス感染症が熱の原因として最も多いのですが、今年はコロナウイルスに圧倒され?その他のウイルスが抑え込まれている可能性もあります。
もう1つの可能性は、コロナウイルス感染防御のためのマスク、アルコール消毒、外出の控えが、他のウイルスの流行を抑えているのかもしれません。今年、北半球が夏であった時期、南半球は冬でした。インフルエンザの流行は小規模であったと言われています。また、9月時点での日本のインフルエンザ感染者数は1桁で、去年は3000人から5000人でした。約1000分の1になります。
新型コロナウイルスによって、その他のウイルスが抑え込まれているのか?世界の人たちがコロナウイルス感染症を避けるために行っている防御がその他のウイルスの広がりを抑制しているのか?近いうちに結論が出ると思われます。

追加ですが、
現在、多くのクリニックは熱発患者さんに、神経を使っています。クリニックによっていろいろと思われますが、来院時にインターホンで、発熱があることをしらせ、いろいろ問診をされ、診察室へ入るか、感染症のための部屋に行くか。時には自分の車の中で診察を受けるような状況もあるようです。コロナウイルスで汚染されるのを心配しています。
熱発患者さんを熱があるからと、診察を拒否することは医療提供側の“応召義務違反”となります。自分のクリニックで診察をしないと決めた場合は、どこが診察してくれるのか、どうするべきか、適切な情報提供が必要です。

季節性インフルエンザワクチンンとロタウイルスワクチン

今回は上記2つのワクチン情報をお知らせします。
 
9月から季節性インフルエンザワクチンの接種予約が各クリニック、病院で始まります。
接種は10月、11月、12月の3か月が中心ですが、流行状況によっては来年の1月、2月も接種は続きます。小学生までは3週間から4週間開けて2回接種します。中学生からは1回接種となっています。成人も1回接種になります。
今年の新型コロナウイルス大流行によって、今期のインフルエンザワクチン接種希望者が大幅に増えるのではないかと予想されています。新聞の記事では、例年より2割増しのインフルエンザワクチン供給があると報じています。この冬、季節性インフルエンザと新型コロナウイルスが同時に大流行すると、医療従事者に負担がかかり十分な医療が受けられない患者さんが出る恐れがあります。これを防ぐために、季節性インフルエンザワクチンを多くの人に接種し、少しでも感染者を少なくしようとの考えです。
 
もう1つのワクチンの話題は、ロタウイルスワクチンです。今までは任意接種で、接種料金が必要でした。1回接種9,000円で3回、別のロタワクチンは1回14,000円で2回接種と高額でした。10月から定期接種となり、無料となります。対象者は今年の8月生まれの子からで、10月にロタワクチン接種をする生後2か月になります。
任意接種は残り1つで、おたふくワクチンです。これも近いうちに定期接種になると思われます。
ついでにもう1つのワクチン、子宮頸がんワクチンについての情報です。
子宮頸がんワクチンは数年前に、国は副作用が原因で、推奨しないと宣言して以後、接種率は下がったまま続いています。希望者は接種ができないわけではありませんが国が推奨しないものを接種するのは勇気がいります。日本の産婦人科学会、小児科学会は早く、子宮頸がんワクチンが再開されることを訴えていますが、なかなか進展しない状況です。将来、子宮頚がんが多発することが心配されています。世界では積極的に接種されていると聞いています。

新型コロナウイルスの第2波

1)新型コロナウイルスが日本でも再び蔓延する中、毎年初夏に流行する夏風邪、手足口病、ヘルパンギーナはほとんど見られません。それぞれ100分の1、10分の1に減少しているとのことです。これは、コロナ環境のため、マスクを着け、社会的距離を保つ生活様式が、夏風邪ウイルスの広がりを抑えているのではと考えられています。
もう1つは、私の勝手な想像ですが、1つのウイルス、今はコロナウイルスの事ですが、
蔓延していると他のウイルスは引っ込んでしまうのではないかと以前から思っていましたが、今回もこれが当たっているのではと密かに考えています。この考えが正しいとすると
今年の冬にコロナウイルスと季節性インフルエンザが同時に流行し、医療機関は大変なことになると専門家がたびたびTVで言っていますが、このような同時に2種類のウイルスが大流行することは無いと言うことになります。どちらが正解か、この冬にわかります。
私は、同時に2種類のウイルスが大流行することは無いと考えていますが、しっかりとした根拠はありません。何となく今までの流行から漠然と思っていました。
 
2)コロナウイルスの第2波がすでに世界中で始まっていますが、ウイルスの専門家は言いました。“SARS(重症急性呼吸器症候群)、MERS(中東呼吸器症候群)でも見られたように、コロナウイルスもおそらく第1波が最も病原性は高いのではないか。”と。
第2波では、20代、30代の若者が感染者の70-80%を占め、その後徐々に、40代、50代が増加しています。今は若い世代が多いため、重傷者が少なく見えるのか?ウイルスそのものが軽症化、病原性低下しているのか?
個人的にはウイルスの病原性が低下していることを期待しているのですが、今後の研究が明らかにしてくれると思います。
コロナウイルスが少しずつ変異して、季節性のインフルエンザのような存在になって行けば共存が可能となります。
新型コロナウイルスは感染し、発症し、治療によりウイルスが消失しても、呼吸困難、息切れ、咳、倦怠感が長く続く患者さんがいるようです。季節型のインフルエンザは小児では時に急性脳症を発症し命にかかわり重症ですが、普通は一過性の感染症で、いつまでも尾を引くことは少ないようです。症状がすっきり治らない点も少し気になります。

予防接種のスケジュールを作る時期

出生後1年間に6種類(ヒブ、肺炎球菌、4混、ロタ、B肝、BCG)のワクチンを複数回接種する必要があります。このうちロタウイルスワクチンのみが任意接種(有料)で、その他5種類のワクチンは定期接種(無料)となっています。ロタウイルスワクチンも今年の10月から定期接種になることが決まっています。今年の8月生まれの子から適応になります。5種類のワクチンを合計すると15回から16回接種することになり、複雑で、スケジュールが必要になります。生後満2か月台から接種が始まるため、0か月台か、1か月台にスケジュールを立てていただくのがいいと思います。
また、1歳になると、ヒブ、肺炎球菌、4混の追加接種があり、それに新しく、MR(麻疹・風疹)、水痘、おたふく(任意接種)が加わります。従って、1歳少し前にスケジュールを作ります。
本院では乳児検診を8か月から11か月で行っていますが、ついでに1歳台のワクチンスケジュールを作っています。
2歳台はワクチン接種はありません。
3歳になると、日本脳炎が始まります。これは1種類のみ3回接種ですが、電話で予約される場合が多いように思います。
その後しばらく予防接種は無く、入学前の5歳6歳でMRの追加とおたふく(任意接種)の追加があります。これもスケジュールは不要で電話でできると思います。
母子手帳を拝見すると、しばしば忘れられているワクチンがあります。それは、日本脳炎の4歳時での追加接種です。もう一つはMRの小学校入学前の追加接種と9歳から12歳で接種する4回目の日本脳炎です。時間が空くと、忘れてしまします。保健所が毎年、ワクチンの接種率の統計を出していますが、先ほど書きましたワクチン接種率が下がっています。

新型コロナウイルスについて

今回も“新型コロナウイルス”の事を書きます。
最近(6月3日です)、日本における新型コロナウイルス感染症の流行状況は、終息傾向にありながら、再び感染者の増加が心配されています。東京では緊急事態が解除され、ステップ0からステップ1へ移行した直後にアラートが出ました。北九州では、市長が第2波が始まろうとしていると、警告を発しました。愛知県では数日ごとに1人が報告される状況で、安定しています。

世界では、相変わらず1日あたり10万人前後の新規感染者が出て、米国、ブラジル、ロシアでは減少傾向が見られません。特にブラジルではボルソナロ大統領が、コロナウイルスによる犠牲者に対して、”死ぬのは人の宿命である”などと無責任な態度を続けています。人の命より、経済のほうが大切との考えです。確かに経済が困窮して、命を落とす人もいるので一方的には言えない点がありますが、何らかの対策をとれば命を救うことが出来るなら、その対策をとるのが政府の使命と思います。

また、コロナウイルスに関して今注目を浴びていることは沢山あるのですが、例えば治療薬の開発、有効なワクチンがいつできるのか?ウイルス自体の性質の解明などありますが、1番興味を感じるのは、世界の中で、それほど強い政策をとっていない日本で、コロナ感染による死者がこんなにも少ないことです。世界で1番死者が多いのは英国です。人口100万にあたり600人程度です。米国は感染者は180万人でトップですが、死者は4番目ぐらいです。日本での死者は現在全部で900人、100万人当たりでは7人となります。英国の約100分の1です。この数字は、対策が良かったことだけでは説明がつきません。ノーベル医学生理学受賞の山中先生はファクターXとしていくつかの可能性を上げて見えます。日本人の生活の仕方(家では靴を脱ぐなど)。あまり人と人がハグやキスなどしないで、適度の距離を保つ。日本人の持つ遺伝子的要素。清潔な生活。いろいろ可能性を列挙されていますが、今後の課題です。BCGもあります。日本とともに、中国、韓国も死者が日本と同程度に低値です。東アジア人は特別な何かを持っているのでしょうか?

もう1つ関心を持ってみていることがあります。それはスウェーデンのコロナウイルス対策です。基本的な考えは集団免疫の獲得により、感染拡大を防ぐものです。人口の60%がウイルスに感染すれば感染は収まるとの考えです。しかし、感染すると重症化する確率が高い高齢者、持病のある人はこの考えは受け入れにくいと思います。現在、スウェーデンのコロナウイルス感染者は3万8千人ぐらい(日本は1万7千人)、死者数は4000人(日本は900人)、スウェーデンの人口は約1000万人で、日本は1億3千万人。1万人当たりの感染者数は、スウェーデン37人、日本は1.3人となっています。スウェーデンでは行動の自粛も飲食店でのマスク着用もしていません。このような社会的実験が、今後成功と評価されるのか?失敗であったとなるのか?
しかし、このような国の政策を、国民が支持しているのが、我々日本人には理解がむつかしいです。

予定通りのワクチン接種のお勧めと新型コロナウイルスの流行状況

新型コロナウイルスの流行による行動自粛の要請と感染する恐れから、ワクチン接種のための医療機関受診を控えて見える方が多く見えると思います。
今回、日本小児科学会から積極的なワクチン接種をお勧めするコメントが発表されました。
ワクチン接種ための医療機関受診は、不要不急な行動ではないこと、ワクチン接種の遅れによって起こる重症感染症の危険から、予定通りの接種を勧めています。
病院側もワクチン接種の時間帯を作っています。熱や咳のある患者さんはこの時間帯には受診していません。
病院の待合も間隔をとって、ソーシャルディスタンスも考慮しています。スケジュール通りのワクチン接種をお願いします。

今のところ西尾市は7人ぐらいの新型コロナウイルス感染者が出ていますが、感染経路不明の方はいないようです。

世界では毎日8万人以上の新規感染者があり、日本でも200人弱です。国の専門家会議は、新規感染者の減少が期待したほどではないとして、緊急事態宣言の1か月延長を決めました。今まで約1か月間、窮屈な生活に耐えて来ましたが、さらに1か月続きます。国民全体が自粛疲れになってきている感じです。しかし、考え方によっては1か月、2か月の延長ぐらいならいいほうかもしれません。ひょっとすると、今後ずっと、このような生活が続く可能性もあります。コロナウイルスはずっと存在し、人間と共存せざるを得ないことになるかもしれません。生活の制限の厳しさはいろいろ変化するでしょうが、今まであたり前にしていたことが出来なくなる、あるいはしないほうがいいことになります。100年前のスペイン風邪は2-3年間流行と鎮静が繰り返され、多くの犠牲者が出ました。今回の新型コロナウイルスも、今年の秋から冬にかけて再流行が心配されています。新型コロナウイルスをしっかり研究し、ワクチンの開発、効果のある薬を発見し、来る再流行に上手に対処したいものです。

新型コロナウイルスについて気がついた点

今月も新型コロナウイルスについて気がついた点を書いてみます。

テレビを見ても、新聞を広げても、ネットを見ても新型コロナウイルスのニュースで溢れています。少し、コロナ疲れの感がありますが、恐怖が現実に迫ってきています。1か月前(3月初め)世界の感染者は中国を中心に8-9万人でした。しかし、今日4月4日、世界の感染者は96万人、死者は5万人を超え、1か月で10倍に増加してます。

現在、中国は終息傾向にあると言われています。イタリアは医療崩壊が叫ばれていましたが、1日当たりの感染者の増加が1日当たり10%以上から4%へ減少し、ピークは乗り切ったとの報道です。しかし、米国では特にニューヨークでは感染者が急増し、人口呼吸器が数万台不足し、医療崩壊が心配されています。米国は日本のような皆保険制度がなく、熱が出たり、咳が出ても病院にかかりにくく、新型コロナウイルスに感染しても、国が感染者を把握できない状況があるのではと心配されます。

一方、日本では毎日200人から300人の感染者が報告され、増加の一途です。この増加は心配されている爆発的増加ではないと思われますが、危機が迫ってくる怖さを感じています。

新型コロナウイルスはどのように終息するのでしょうか?毎年流行する季節型インフルエンザは、たとえ大流行しても3月、4月には自然に消退します。なぜ、自然に消えていくのか、今まで考えたこともないのですが、季節とともに気温が上がり、湿度が上昇し、ウイルスが生きにくい環境になり、消えていくと漠然と考えていました。しかし、新型コロナウイルスは、東南アジア、南半球のオーストラリア、南米でも流行しています。季節の変化で終息する期待は持てないと言われています。もう1つの可能性は、集団免疫が感染拡大を防ぐとの考えですが、世界の人口の30%から50%の人が感染し抗体を持てば、感染は広がりません。しかしこれに期待するのは非常に危険です。高齢者、持病のある人は感染して命の危険にさらされることになります。最も期待されるのが、ワクチン開発です。しかしこれには数年がかかると言われます。コロナウイルスに効果のある薬は、いくつかの候補は出ていますが、アビガン(抗インフルエンザ薬)、フサン(商品名、膵炎の薬)など。いまだにはっきりした証拠は出ていません。

私たちにできることは、何度もTVから流れているような基本的ルールを守るしかないかもしれません。1か月後には、日本も終息傾向にあると言われる状況になることを期待しています。

新型コロナウイルスについて

新型コロナウイルスが、中国の武漢市から始まり、世界中に広がっています。3月2日現在、WHO(世界保健機構)も、パンデミック(世界流行)に近いとの判断を示しています。
今のところ、愛知県では、新型コロナウイルス感染者が30名以上(3月4日では41名)出ていますが、名古屋市が中心で、三河地区には、感染者が出ていません。(3月4日、2名が出ました。感染経路ははっきりしています)。
新型コロナウイルスは、名前の通り新型で、今後、どこまで流行が拡散するのか、重症者、死者が何%ぐらいに達するのか?再感染はあるのか?病原性は強いのか?わからない点が沢山あります。以前に流行したSARS、MARSなどと比較しながらいろいろの情報が流れています。

今回は季節性インフルエンザ(毎年1月ごろに流行するインフルエンザ)と新型コロナウイルスの違いについて、気が付いたところを書いてみます。

① まず潜伏期(感染してから発症するまでの期間)ですが、季節性インフルエンザは数日(2-3日)と考えられていますが、新型コロナウイルスは1週間とも、2週間とも言われます。どうも1週間前後のようですが、ある専門家は12.5日と言っています。まだ確定的なことは言えません。
② 症状ですが、風邪症状、咳、鼻水、熱発、倦怠感などは共通していますが、インフエンザでよく言われる高熱は、新型コロナウイルスでは少なく、熱は低い印象です。逆に倦怠感が長く、時に呼吸困難があることを、強調している報道もあります。
日本ではインフルエンザA型、B型ともに流行は終息方向ですが、インフルエンザも普通の風邪と症状からは判断できません。インフルエンザは熱が高い印象がありますが37度でも、インフルエンザは否定できません。
③ 感染力ですが、季節性インフルエンザのほうが強いと言われています。新型コロナウイルスの感染者の数を見ると、中国で7-8万人、その他の国で1万人ぐらい、合計8-9万人です。季節性インフルエンザは日本のみでも多い時は1000万-2000万人が感染します。
新型コロナウイルスは、タクシーや、スポーツ施設、ライブ会場など狭い空間を、長く共有していた人に感染しています。
④ 子供には感染者が少ないと言われています。一方で高齢者の重症化も言われます。10代、20代、30代は感染しても自宅療養と、国は方針を出しました。若者は感染しても重症化しないとの考えです。原因ははっきりしません。免疫能力の差が出ているのでしょうか?感染者の80%は軽症といわれます。しかし20代の感染者も1部重症化しています。
わからないことが一杯あります。私たちは、感染対策をしっかりして、コロナウイルスの鎮静化を待つ以外方法はないかもしれません。国の出す方向に協力しながら、オリンピックの開催が中止にならないよう祈っています。

抗生物質(抗生剤)について

薬の抗生物質(抗生剤)は患者さんの中で、“いい薬”の感覚が根強くあります。
時に抗生剤を希望せれるお父さん、お母さんが見えます。しかし、このように抗生剤を希望される患者さんは減少していると思います。多くの薬は良い面と副作用の面があります。最近は抗生剤の使い過ぎを考えなおそうとの動きが起こっています。
私もいいことだと感じています。今回は毎日新聞の社説に掲載された1文をそのまま載せました。読んでみてください。

“抗生剤のリスク”
“安易な使用は見直したい”     毎日新聞(1月26日)の社説

抗生剤(抗菌薬)が効かない“薬剤耐性菌”による死亡者が、全国で少なくとも年間8000人以上いるとの推計結果が出されました。
国立国際医療研究センター病院(東京)などの研究チームが昨年12月、代表的な2種類の耐性菌について2017年の国内死者数を推計した。全国規模で初のデータだ。抗生剤を飲むと、耐性がない菌が死滅する一方で、1部の耐性を持つ菌が生き残り増殖する。院内感染が問題になったが、最近では日常生活における感染も増えている。肝心なのは、抗生剤の安易な使用をやめることだ。特に、風邪の原因のほとんどは抗生剤が効かないウイルスであるのに、処方されるケースが少ないくない。関係学会などが診療所を対象にした調査では、風邪の診断で患者が抗生剤を希望した場合、“説得しても納得しなければ処方する”と半数が回答した。“患者の希望通り処方する”も1割強いた。
成人を対象とした内閣府の19年度調査では、抗生剤が“風邪やインフルエンザの原因となるウイルスには効かない”と正しく答えたのは4割弱にとどまる。
一方、細菌感染で抗生剤が処方された場合は、きちんと飲み切らなければならない。細菌が死滅せず、体制を獲得しやすくなるからだ。
日本では子供への処方が多いことも問題だ。厚生労働省は昨年末、医療機関向けの適正使用の手引きを改定し、乳幼児への対応を追加した。
その中で、風邪や急性副鼻腔炎では、抗生剤を投与しないことを推奨している。細菌感染を合併しないために抗生剤を予防目的で投与することも、やめるよう促している。風邪は本来、きちんと休むことで自然に治るものだ。ただ悪化した場合は、再度の受診が必要で、こうした点を含めて、医師が患者に十分説明することが大切だ。
政府は20年までに抗生剤の使用量を、13年の水準の3分の2にする目標を掲げている。18年の実績は1割減にとどまる。医師には節度ある処方が求められるが、患者に正確な知識を広げる努力も欠かせない。

米国の小児科学会が作成した一般向けのパンフレットを翻訳しました。

風邪に抗生剤(抗生物質)は危険です。

あなたのお子さんと抗生剤(抗菌薬):不必要な抗生剤(抗菌薬)は有害です。

抗生剤について
抗生剤は最も強力で大切なお薬です。適切に使われる時には命を救うこともありますが、不適切に使われるとあなたのお子さんにとって有害にもなります。抗生剤はウイルス感染症に使用されるべきではありません。

細菌とウイルス
2種類の病原体(細菌とウイルス)が、ほとんどの感染症の原因です。実際には、ウイルスがほとんどの咳や咽頭痛、そしてすべての感冒(かぜ)の原因です。細菌感染症は抗生剤で治療することが出来ますが、ウイルス感染症は決して抗生剤では治せません。ウイルス感染症のときは、あなたのお子さんは病気自身の経過をたどって自然に治っていきます。

耐性菌
多くの細菌に抗生剤が効きにくくなっています(耐性菌とよびます)。この耐性菌は通常の抗生剤で殺すことができません。
耐性菌に感染すると、入院して静脈注射が必要となったり、ときにはどんな治療でも治せなくなったりすることがあります。
抗生剤が使用されればされるほど、あなたのお子さんが耐性菌に感染する機会か増えることになります。どうやって細菌は耐性化するのでしょうか?抗生剤が使われると、抗生剤に効く菌(感受性菌)だけが殺されます。しかし、抗生剤が効かない耐性菌は生き残って増殖を続けます。抗生剤を繰り返し使用したり、不適切な使用を続けたりすると、耐性菌が増えることになります。これらの耐性菌は、家族や地域の人達にも拡がっていきます

抗生剤が必要な場合は、そして必要でない場合は?
この難しい質問に対して、あなたの主治医がきちんとした診断に基づいてお答えするでしょう。いくつかの例を示します。

中耳炎 いくつかの種類があり、抗生剤が必要な場合と、必要でない場合があります。
副鼻腔炎(蓄膿症:濃い緑色の鼻汁(青ばな)の子どものほとんどは、 副鼻腔炎ではありません。
抗生剤は発熱や痛みが続く一部の重症例にだけ必要になります。
気管支炎 小児の気管支炎に抗生剤が必要となることはほとんどありません
咽頭炎 ほとんどがウイルス感染症であり抗生剤は必要ありません溶連菌感染症による咽頭炎だけが抗生剤による治療が必要となります。この溶連菌の感染は簡単な検査で診断できます。
感冒(かぜ) 感冒はウイルス感染でおこり、ときには、2週間以上続くことがあります。抗生剤は感冒には効果がありません。
主治医は病気の経過中、快適に過ごせるように助言をしてくれるでしょう。

 

感染症は変化することがあります
ウイルス感染症のあとに細菌感染症が続発することもあります。しかし、抗生剤でウイルス感染症を治療しても細菌感染症を予防することはできません。むしろ、耐性菌による感染症を引き起こす危険性があります。もし、病気が悪くなったり長引いたりしているなら、主治医に説明をしてもらってください。